2022観劇まとめ
びっくりすることに、今年ちゃんとブログに残してるのは2個だけだった。
○夜来香ラプソディー
3/19夜の回
わりと軽い気持ちでチケットをとったのだけど、開幕の時に軍服を着た人たちが出てきて、空気がピリッとして、今この時に観る意味を否応がなしに感じさせられた。
結構前の方の席で、衣装の質感がわかって、なんかそれがすごくリアルに感じた。
たとえどんな時にあっても、音楽を楽しむことが虐げられてはならない、そこに人々の境界はない、そんな真っ直ぐなメッセージが、エネルギッシュに伝わってくる話で、
有事にあって、エンターテイメントの意義が問われたり、遠くない世界で戦争が起きている現実を考えると、まぶしすぎて少し辛いくらいだった。
松下洸平さんの少し濁ったような声がまっすぐでそれが眩しさを増してた。
白洲迅さんはシラノのクリスチャンを観たことがあったのだけど、近くで観ると少女漫画みたいな頭身だ…と劇中何回も思った。
非常事態の時、今も慣れそうになるけど間違いなく非常事態にあって、自分はこんなに力強く生きられるのかなあと思ったりもした。
違うタイミングで観たらきっと感じ方も違ったと思う。
異国の風を感じられたのもよかったな。
○メリーポピンズ
4/2夜の回。
初めてのはまめぐさん!
飛び出す絵本みたいな舞台が楽しかった。
○グリマダ・ビショマダ
5/14夜5/15昼
グリマダの初演がとても印象に残っていて、DVD買えばよかったなあとか、いつか再演しないのかなあとずっと思っていた作品。
舞台設定や、エマとサイモンの関係が好きなやつ。
初演を観た時は2人とももうこの世から消えてしまいそうだったのに、今回はビショマダがあるから、そうじゃない感じで、Twitterでもそう言われてたのがよかった。
ビショマダでエマ、サイモンのこと好きすぎじゃない?なんて思ったりして。
セットも衣装もおしゃれで、須貝さん作品もっと観てみたいな。
○ぼくのメジャースプーン
取ってた回が中止になってしまったので配信。
嵐になるまで待ってを観てたからこの話ができたのではと辻村さんが振り返っているインタビューを読んだけど、それで秋先生を岡田達也がやるつながりよ。
「ぼく」が自分がかわいいだけなんだ、って告白するところ、それが愛だ、執着だ、それで何が悪いっていう秋先生が好き。
月子や恭司も出てきて、子夜も名前探しも読み返したくなったし、辻村深月は間違いなくわたしの10代に大きな影響を与えた人だと思った。
劇場行けなくなって悲しかったけど、配信観れてよかった。
○オペラ
人生初のオペラを観た。モーツァルトのコジ・ファン・トゥッテ
何度も訪れてる日生劇場もいつもと客層違って面白かった。
とっつきやすい作品選んでくれて感謝。
○Q
8/21昼
急遽誘ってもらって!
野田地図をちゃんと観れる体力と頭があるかちょっと心配だったけど、話をわかったかというと自信は持てないけど、目の前で展開されることに釘付けで、すごくよかった。
メイン4人みんな素敵だったけど、近くで見る生広瀬すずは別格だったな。エネルギーが内側から光ってる感じ。
○夏の夜の夢
9/11昼
初めての青いチケット!
想像以上に髙地がよくて、聞いたことない声と顔で舞台に立っていて、オファーした人すごくないか、と思ってしまうくらいだった。
本人も手応えを感じてた話をインタビューとかでしてるから、これからも舞台出てほしいよ。
村の祭り、登場人物たちの話、劇中劇、と3重構造も面白かった。
観ている自分の視点が演出に入り込んでいるの好きなんだなあ。
思い出込みで好きな作品なので、生で観られたのもうれしかった。
○キンキーブーツ
10/22昼
こちらも誘ってもらって。
どうしてもここにいない人の顔が浮かんでしまう演目だけど、最後のショーのシーンが好き。
○エリザベート
10/28昼
まさかの最前センターブロック。
帝劇でこんな席に座れること二度とないでしょうよ、、
すべての人の顔が肉眼で観れてとても贅沢な時間でした。
やっぱりこの歌が好きなんだなと思った。
シシィがトートを愛すると決めたのはなにがきっかけだったんだろう、もう悔いはないと思ったからなの?と思った日。
○ルートヴィヒ
11/5夜
ベートーヴェンの人生は難聴になってしまったことくらいしか知らなかったのだけど、こういう感じでくるのね、って感じだった。
バラの花びらが舞う中狂ったように歓喜!と叫ぶ中村倫也、人類が見たい癖すぎ。
木下晴香ちゃんは、演出が同じ方だった影響か、李香蘭と同じタイプって感じだった。
1人で何役もやる福士誠治すごすぎて、顔も違う人に見えるくらいだった。
○ライオンキング
12/10夜
数年前に観た時と感想が違くてびっくり。
これがサークルオブライフ…!と感動した気持ちも嘘ではないんだけど、
シンバが王たる理由って王の子だからでしょ?ハイエナをやっつけて、プライドランドに平穏がもたらされました、めでたし、めでたし、ではないのでは?と今回は思いました。
ムファサも決して良き王ではないんだけど、ムファサと話す時のシンバの純真無垢さが悲しかったな。
でもナラの誇り高さにはしっかり感動してしまうという都合の良い頭なのでした。
サバンナの動物たちは相変わらず本当にすばらしくて、動物が地面を駆ける振動や、風がすぐそこにあるみたいだった。
○エリザベート
12/12夜
花總×古川を観るために初めての御園座
花總シシィをたっぷり目に焼き付けて来ました。
最後シシィの命が絶たれた後、トートが喪失感の顔をしているのが印象的だった。
あなたがずっと望んでたことのはずなのにね。という。それがこの物語の面白いところなんだろうな。
古川トートはちょっと子供っぽいところが好き。なんだろう圧倒的強者ではない感じ。
2022年、劇場に行ったのは14回でした。
夏なんかあんまりチケットあたらなかったり、観たいものなかったりで回数少なめ。
最近ではめずらしく4月までそこそこチケットを持っていて、不思議な感じ。