絢爛豪華 祝祭音楽劇 天保十二年のシェイクスピア
2/17夜の回@日生劇場
ポスタービジュアルの高橋一生を見たときからこれは絶対観たいやつと思っていたもの。
本当に観に行けてよかった。
そして席がとんでもない席だった。
事前情報なしで行ったら結構驚いたところもあったけど、やっぱりすごかったな。
人がばったばった死んでいくのにすごく生を感じる話
シェイクスピア全作品取り込めるかなの挑戦も有名どころしか知らないけど楽しかった
これがここと重なるのかって面白かったところがあったのにもう忘れちゃったな…
最後にあれ十二夜気がつかなかったなと思ったらおまけがあったのも嬉しかった
高橋一生の悪人が観たくて行ったわけだけども、こんなに人のどうしようもない部分に魅かれるのはなんでなんだろうな
浦井さんはメタマクぶりだったけど真ん中に立つのが合う人、王子っぷりがさすがだった
あとWOWOWでデスミュをみて好きになった唯月ふうかちゃん見られてうれしかった!演じ分けすごかった
千秋楽が突然早まってしまった作品だけど、千秋楽となってしまった日の高橋一生の挨拶に胸打たれたので置いておく。菊田一夫演劇賞おめでとうございます。
https://www.tohostage.com/tempo/comment.html
CATS
1/31夜の回@キャッツシアター
前にテレビでキャッツシアターの中を見て一度は行ってみたいと思っていたキャッツようやく観に行けました。
ちょうど実写映画のタイミングで、たまたま何かのブログでキャッツにストーリーはない、っていうことを知らなかったから戸惑ってたかも、と思う。
ディズニーのショーを観てるみたいな気分だった。
ショートストーリーが次々と出てくる感じ。
もともと歌聞いたことあったのもあるかもしれないけど劇場猫と鉄道猫の演出が楽しかった。
メモリーは超有名だけど、グリザベラの存在感が思ったより大きくて、しかも、かなり異質な存在
ジェリクルキャッツってなんなんだろう?と思っていたら最後にグリザベラが天に召されていったので、そういう話だったのか、と
客席は会社員風の男性が多くて、一列空いてて途中で団体で入ってきたり、四季の客層全然知らないけど
劇場のつくりこみは本当にすごくて、いるだけで楽しかったし、カーテンコールで劇場中にキャストが来てくれるのも生々しさもありつつ、楽しかった
フランケンシュタイン
年始からいくつか観に行ったけど、感想残せていなかったものたち、もう結構今さらだけど、覚えているものを
本当は観てすぐちゃんと残しておきたいけど…頭が回ってなかった
まずはフランケンシュタイン!1/27夜の回でした@日生劇場
もう卒論終わってると思ってチケットとったのに終わってなくてほんとにやばかった。
再演だけど事前情報ほぼなしで行ったので、1幕と2幕の雰囲気の変化に驚いた
1幕ラストの「僕は君の夢の中で生きる」ってだけたぶん幕間に書いたメモが残ってて、友情というか2人の間にあったものはかけがけのない美しいものであると同時に、なんて恐ろしい呪いの言葉なんだろうって思って泣けた
2幕は結構残虐なところもあって、あまり得意ではなかったんだけど、音月桂さんの役があんな役だったのに、内側から出てくる気品が失われてなくてすごいと思った
ラストは復讐、と言ってしまったらこうならざるを得ないよねと思って、苦しかったけど
初めて観れたカッキーさん真ん中に立つ天才がはまりすぎててすごかったし、加藤和樹の美声がほんとに悲しかったな
カーテンコールで2人がラブラブしてたのも思い出
客席も千秋楽近いなって雰囲気でした
キレイ–神様と待ち合わせした女–
12/11(水)夜の回を観てきました。
初めての大人計画!大人計画ずっと気になってたしキャストが豪華すぎてチケットをとりました。
席はコクーンシートの上手側の列。
唐版風の又三郎を観た時コクーンシートでも意外と見えるなあと思ったので、今回はどうかなと思ってたけど、前回は中2階で今回は2階だったというのと、舞台の両端にセットがあるので、何が起きてるのかわからないシーンは結構あった。
劇場が好きなので、シーリングに人がいるのが見えたのと、オーケストラピットも見えて指揮の人はピアノの弾き振りなのが見えたりしてそういう意味では私得な席でもあり。
何回も再演されている人気のある演目ということだけど、予備知識ほぼゼロで臨んだら、設定を理解して世界観に入っていくのにちょっと時間かかってしまった。
舞台を観に行く時だいたいいつも自分はメインのターゲットじゃないんだろうなと思って行ってしまうので、あまり入り込めてない時どういう人向けなのかなとか考えがちなんだけど、曲が終わっても拍手ほとんど起きないし不思議な感覚だった。
わたしも最初は舞台の途中で拍手が起きることにどきどきしてたものだけど。
テーマはわかりやすいものだったと思うんだけど、私にあんまり響かなかったのは、ケガレがケガレである由縁が誘拐監禁強姦にあることなのかなあと思った。
小銭に執着してるとかもあるけど、それはむしろ紙切れではなく、硬貨であることに価値を見出してるっていうことなのかなと思ったし。
キャストと役の感想も。
主演の生田絵梨花。いくちゃん。
まずこのキャストで主役で、ミュージカル俳優として、呼ばれてるのがすごい。
ミュージカルが新しい客層取り込もうとしてるなと思ってただけだったけど、グレコメを観てすっかり好きになってしまったのでした。
幼くて純真なように見えてどこか哀しさのある役がハマってた。最後1人歌うところだけ拍手が起こってたのもさすがでした。
もう1人のケガレの麻生久美子は、私の中で松雪泰子と並んでなんか憧れる大人の女性なんだけど、過去に松雪さんも同じ役をやっていたと知って、解釈の一致!と思った。
ハリコナ神木くん。
初舞台とは思えないほど、そこで生きてるって感じだった。
花を咲かせる能力ってモチーフがすごいな。
最後の花火につながって、そのための宇宙だったのかと思った。
もう1人のハリコナ小池徹平。
途中でこの人が成長したハリコナなのか、とわかって、変わってしまったように見えてちゃんと同一人物に見えるのがすごいと思った。
年齢的に麻生久美子とアンバランスでは?と思ったけど、過去の配役的に今回この役が当てられたのは結構すごいことなんだろうな。
あと印象に残ったのはカスミお嬢様
どうにもならないもの、矛盾を抱えた登場人物たちだったけど、この人の偽善の描かれ方は好きだなと思った。
ジュッテンが目を開けるシーンはそこまでされると余計なことまで考えてしまうと思ったけど、大人計画がそういうスタイルなんだろうなあ。
マジシャン阿部サダヲ
この物語を語る上で絶対に外せない人だけど、この人のことはよくわからなかったなあ。阿部サダヲであることで説得力もたせてるくらいに感じた。すごく見当違いなんだろうけど。
本部って呼んでるのが実家だっていうの、笑わせるところだったけど、すごく哀しかった。
ダイズ丸
人型の植物で戦闘要員だけど、死んでも回収して食べられる、って設定すごい。
悪ふざけで生殖能力を持たされたダイズ丸。
橋本じゅん、情けないけど、愛さずにはいられない、みたいなキャラがさすが上手でした。
終わった直後はあまり飲み込めなかったと思ったけど、こうして書き出してみたら色々考えてたことがあって、人生のタイミングとかで見え方また変わってくるのかなって。
劇団朱雀復活公演
12/5夜の回を観てきました。
月髑髏を観てこの人やばいってなった早乙女太一
仕草やオーラが別格だったので、そのルーツであろう劇団朱雀の復活公演を観に行かないわけにはいかない、ということで行ってきました
大衆演劇馴染みがないので心配だったけど、
予習なしでも楽しめました、よかった
一幕
異文化体験て感じだった、、、、
最初ぱーんと登場する早乙女太一の妖艶さよ
幼い頃から研鑽を積んで、みたいなのを一概に賞賛できない気持ちもあるけど、その賜物を見せられてひれ伏すしかないですという気持ち
首筋から背中にかけて綺麗すぎて何度も見てしまった
ニ幕はお芝居
この日は「火のないところに男は立たねえ」でした。中島かずき脚本!月髑髏で早乙女太一を知った身としてうれしい
劇場を広く使った演出が楽しかった
二階に登場したかと思いきやすぐ袖から登場したり、客席走り回ったり
そしてねずみ小僧なんてかっこいいに決まってる
メタっぽい演出は大衆演劇らしさなんだろうなと思うけど、それも楽しかった
纏を2人で持つところもしびれた
本当身体の隅々の神経まで別格すぎる
幕間のグッズ販売までサービス精神すごいなあと思いつつ、この「劇団」の感じ、わたしは朱雀は初めてだけど、知ってる、と思った
そして三幕のショー
初っ端、客席前の方の人が一斉に立ち始めて、そういう感じかとびっくりしたけど、楽しかったからよかった
待たせたな、待ってたよ、のかけ声が耳に残ってる
劇団っていいなあってやっぱり思った
あと、客席の背もたれのところ歩いて渡るのすごかった
結構どんちゃん行くのかなと思ったけど、最後の踊りが本当これを観にきたんだって感じだった
早乙女太一1人のところから本当に自然にすっと早乙女友貴が入ってきて、
この世界でこの2人にしかできないものなんだと思った
あと板の上で生きるってこういうことなのかと見せつけられた気も
とにかく圧巻のステージだったし楽しんでほしいという気持ちも感じて、楽しい時間でした
最後座長が自分で幕引っ張って仕事頑張ってね〜〜〜〜ってすごい笑顔で締めるの客席への愛とお互いの関係みたいなのを覗き見させてもらった気持ちになった
ドクター・ホフマンのサナトリウム〜カフカ第4の長編〜
11/21夜の回を観てきました、大好きなKAAT
去年観た多部ちゃんのオーランドーが面白かったので多部ちゃんをまた観たいなと思ったのと、ケラリーノサンドロヴィチさんも気になっていたので
カフカ読んだことないし、不条理ものあんまり触れないので楽しめるかちょっと心配だったけど、配られたチラシの中にあった説明で、人間の営みが条理に則ったものなんてはずがない、みたいなことが書いてあったのが腑に落ちて、安心した
中年男性多めな客層で不条理ものが好きな層なのか?と思ったり
肝心の本編ですが、オープニングからめちゃめちゃかっこよかった
プロジェクションマッピングと世界観があってて、わざとだと思うけど、直線でかかれたバミリまでおしゃれに見えてくる
カーヤの物語と遺稿が見つかった現代の物語とカフカ本人の物語の3つの世界が倒錯するつくり、こういうの嫌いな人いるだろうか
この先どうなるのかとハラハラしたり、突然の展開にゾッとしたり、クスッとなったり、よくわからないなりに、色々考えたり息をするのを忘れるくらい集中したり、物語の世界に翻弄されて贅沢な時間だった
ちょっと違うかもだけど、元々恩田陸とかも好きだし、最近スポ根の世界で息をしてたから忘れてたけど、人生にはこういう不条理を浴びるのも必要だなと思った
お目当ての多部ちゃん
オーランドーもそうだったけど、物語の中心でくるくる回るのが似合う人だなあと思う
劇場にいるたくさんの人ひとりひとりに真っ直ぐ届くような声
カーヤはthe主人公って感じの人だったけど、それを地に足ついた人に見せられるから、カーヤの視点で話に入っていけた
瀬戸康史!!!
魅力の塊みたいな人だった…。ラバンとカザの二役かつその2人も態度が急に変わったりしてぞくっとするところのある役の演じ分けもすごかったし、とにかく引き込まれた。中心でぐるぐるしてるのがドーラで、その周りに神出鬼没に現れたり、現れなかったりする人。
近くに上演中飲食したりガサガサしたりするひとがいて気が散るからやめてくれと思ってたけど、この人がカザの時かな、かっこいい…ってつぶやいてて、それは確かにな!かっこいいな!ってなった
それにしてもあの静寂の中で独り言はやめてほしいけど
ちょっと逸れたけど、瀬戸康史、最近パフェのヒロとかまんぷくの神部さんとかなんかずっとドラマに出てない?とは思ってたけど、演技が上手すぎて?あんまり魅力に気がつかれていないのではと思った
たぶんすごく余計なお世話だけど
カーヤがラバンを探し続ける話でもあるので、ラバンに魅力がないといけないわけで、すごかった
あと大倉孝二さんもアンナチュラル観て以来好きなのだけど、ふとデカワンコ出てなかった?みたいな気持ちに
妹と結婚する許しを得た直後に撃たれるのが印象的だった
同じ枠にしていいのかわからないけど、この前丸山智己さんを唐版風の又三郎で観た時も思ったけど、テレビにもよく名脇役ポジで出てくる人を生で観ると素敵すぎてびっくりする
あと知ってたの渡辺いっけいさんと音尾さんくらいだったけど、百戦錬磨ですみたいな人ばっかりで、特に女性陣の得体の知れなさがすごく世界観を作ってた
そして、全ページ袋とじ&袋とじの中は遺稿が見つかった設定という遊び心に惹かれてパンフレットも買いました。
袋とじ開けながら読むの楽しかったし、知らなかったカフカのことも知れてよかったです
ダンスオブヴァンパイア
11/17の夜の貸切公演回を観てきました
もぎりの人がマント着てたり、ロビーにコウモリが飛んでたり、でテーマパークみたいで楽しかった
M!のコロレド大司教の歌とマント捌き(!)が素敵だったので、山口祐一郎さんを観に行こうと思って
歌は上手というのも失礼なくらい上手い人たちだったけど、
話はあまり入ってこず…
自分の体調があんまりよくなかったというのもあって、色々つっこみながら観る体力もそれを置いておいて楽しむ体力もなかった…
でも最後のみんなヴァンパイアになって踊り狂う展開は、そうなるのかなと思ってたけど、わりと好きだなと思った
カーテンコールでオラフを持って歌ってたのには笑いました
客層年齢高めだったのにばっちり踊ってるひとばっかりで演目の人気さも感じました