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ワンツーワークス「私は世界」感想

上手く言葉にできなくて遅くなってしまったけど、7/20にワンツーワークス「私は世界」を観てきました。

 

赤坂レッドシアター初めて行くところだったけどきれいだった。たまたま赤いシートの席でちょっといい気分でした。

 

初日だからキャラメルの人誰かいるかもとは思ってたんだけど、2つ前の列に多田さんと畑中さん見つけてうれしかったー。仲いいんだなあって感じでした。

 

 

この劇を観に行こうと思ったのは自己責任という言葉にひっかかったから。

最近ゼミで「新・日本の階級社会」という本を読んで、自己責任っていう言葉がこんなにも流布しているけれど、その言葉のせいで色んなことが見えなくなっていないか、という話をやったので、あべじょーさんも出るし学生割引もあるし、これは観に行かなくては、と思ったのでした。

 

 

こういう社会派な話をはほとんど観ないので緊張していたけど、思ったよりとっつきやすかった。

 

それは、阿部さんがTwitterで今回の役はキャラメルの主人公と似てると思うと言っていて、はっとしたのだけど、そういうことなのかも。

 

私は世界

貧困におかれている弟の方の私は世界という考え方、どうしてその考えに至ったのかを考えるとやるせないけど、自分と世界の境界がなくなって世界に溶け込んで、ただ息をする物体だって考えたら楽になるというか何も考えなくていいっていうのには、どこか共感してしまった

 

 

斜め後ろのおじさん、しかも途中から来た、が全然面白くない場面で、わたしが息がつまりそうになっているような場面で、ハッハッって笑ってたんだけど、あの人はどういう気持ちで笑ってたんだろう

 

 

 

 

こういう話に触れるといつも思うのは、わたしはどういう態度をとるのか、どんな職業につくのか、ということ

 

 

と書いてから二週間近く経ってしまいました

どうするのがいいのか本当にわからない

拘束されたのは自己責任だと言って家族を責める人や、弟に生活保護を受ければいいんじゃないですか?と言った人みたいな心無い人ではいたくないなとは思うけど、

劇中のあの人たちも無自覚に人を傷つけてるわけで、自分だって、無自覚に誰かを傷つけてるんだろうなって思う

 

それこそ、私は世界、の当事者意識を持つしかないのだろうけれど、何にでも当事者意識を持つのは想像力もエネルギーもいる、、、

 

 

 

 

 

1人のお客さん結構いるなあと思ったけどこういうのは終わってからもすぐに言葉が出てくるものじゃないし、ゆっくり噛みしめるのにいいのかも

 

次回公演は多田さん主演で死刑の話とのこと。こちらも気になります。

審判観に行ったこと思い出すなあ。