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ゲルニカ

9/18夜の回を観ました。


初めてのPARCOシアターだったので、改装後しか知らないわけだけど、こういうビルの中にある劇場の中で結構好きな雰囲気でした。


思った以上に血の話だった。

バスクの話になるなら当然なのか。


記者の、言葉で残されなかったものはなかったことになる、という言葉が印象に残って、ラストで空爆後のゲルニカには立ち入らせず、死者の名前もわからなかった、という展開になったから、さらに印象的になった。



最初と最後、幕間の前後の横並びでクラップ音の演出は兵隊の行進を連想した。

月曜日は市場、の日常の中で戦争が起きていたんだと思ったし、市民の生のエネルギーも感じた。


劇場が閉まってしまってから、劇場で圧を感じたいとずっと言っていたので、これが、浴びたかった圧だ、となりました。



早霧さん演じる女性の記者の人や年老いた人は戦場に行かなくていいからとぶつけていた玉置さんを見て、戦争になったら平等って言えなくなるってこういうこともあるなと。


上白石萌歌ちゃん、ぎほむすを観てから好きでそれで今回もチケットを取ったけれど、生身の生命力というか、純真な子の役が合っててよかった。



乳母と婚約者が度々舞台上に登場したり、全然すべてを受け取れているとは思わないけど、ごちゃごちゃ色々考えるのが好きだし、わっと集中して息をのんで3時間弱観ていたからこそ、ラストのゲルニカ空爆の演出が胸に迫ってくる、こういう時間が好きだ。